FAA等において、ADS-B機能を利用して航空機同士が適切な間隔を維持する機能(CAVS)の開発を進めています。

CAVSとは、CDTI Assisted Visual Separationの略で、操縦席のディスプレイにCDTI(Cockpit Display of Traffic Information)、つまり他機の交通情報が表示されることにより、適切な管制間隔をパイロットが「計器によるモニター」で実施しようというものです。

CDTIに使用される交通情報は、ADS-B Out/Inの機能を利用することがこれまでの航空機運航と大きく異なる点です。現在、操縦席の計器にはTCAS情報が表示されており、これによって他機の位置をおおよそ知ることが出来ますが、これはトランスポンダー信号の送受信によるものであることから、正確性という点では不足があるのが実情です。

一方、CDTIではGPS電波を利用することから、その位置情報は極めて正確なものであることから、操縦席に表示される位置情報として活用することが可能とされています。

ただ、パイロットは現在、他機との間隔は「目視による」ことが明確化されており、CAVSで求められる「操縦計器のモニターによる間隔維持」は上記原則から大きく外れるものとなります。その整合性を如何に担保するかについて明確化することが求められています。

こうしたことが課題として挙げられること記した、IFALPAのPosition Paperをご参照ください。