2016年8月22日午前0時すぎ、札幌発羽田行きのスカイマーク732便ボーイング737が離陸直後、乗客のスマートフォン用充電器から煙が出たため新千歳空港に引き返し、緊急着陸した。乗客170人にけがはなかったが、煙を消そうとした客室乗務員の女性2人が充電器から飛び散った液体で軽いやけどを負った。
スカイマークや国土交通省新千歳空港事務所によると、乗務員2人は消火器や水で消したが、機内に煙が充満したため、午前0時45分ごろ、新千歳空港に緊急着陸した。機内はほぼ満席だったという。732便はその後欠航となった。(出典:日本経済新聞)
リチウムバッテリーに関する内容は、IFALPA Dangerous Goods Committeで引き続きHot Topicsとして取り扱われています。リチウムイオンバッテリーとリチウムメタルバッテリーはそれぞれ特徴が異なり、火災時の消火方法にも様々な違いがあります。今回の事例は”リチウムイオンバッテリー”からの発火と考えられ、適切な消火方法の一例は以下の通りです。
①ハロン消火器で窒息消火を行う
②水などで冷却消火を行う
注意:水消火器の様に勢いよく火に注ぐと、液状化した周りの可燃物が飛び散り火傷などにつながる恐れがあります。