空港周辺で航空機がレーザーを照射される被害が後を絶たないことから、国土交通省は、年内にも航空法の省令を改正し、規制空域内でのレーザー照射を禁止する方針を固めました。
国土交通省によりますと、飛行中の航空機がレーザーを照射される被害は今年6月までの6年間で194件あり、去年12月には沖縄県で米軍機に向けてレーザー照射をした男が逮捕される事件もありました。
◇国内の全空港、米軍機も対象
現行の航空法では、空港の規制対象の空域で気球を飛ばすことや、花火を打ち上げることなどが禁止されています。これに加え、禁止行為にレーザーポインターを航空機へ照射することと、たこ揚げが加えられる方針で、国内の空港全てが対象となります。また、民間機だけではなく、米軍機も対象にするということです。
特に集中力が必要となる離着陸時の妨害行為は重大事故につながりかねず、国土交通省は年内の施行を目指したいとしています。(TBS 160916)