プロペラ翼の故障や分離時における安全確保

背景

これまで、プロペラ翼の故障や欠損によって安全の脅威に晒された事例が報告されています。

<ハイドロ・ケベック、コンベア CV-580、2019年> エンジンから外れた左側のプロペラ翼が客席に飛び込み、無人の座席を破損した

<ペンエア3296便、サーブ2000、2019年> 左側のプロペラが破損したことにより、破片やプロペラ翼の一部が機体胴体に衝突した。翼の一つは客席内で発見された

<エアリンク、ジェットストリーム、2022年> 鳥衝突によってプロペラ翼が客席に飛び込んだ

見解

プロペラ翼の破損や連結部の故障による分離などの事象による影響を最小限にするように、航空機を設計することが必要であるとIFALPAは考えます。プロペラ翼の破損や分離による航空機への影響が、客席への貫通や非対称による安全な飛行継続を妨げるような事態となってはいけません。搭乗者の保護や航空機構造及び不可欠なシステムに対する安全保持は、設計によって保証されなければなりません。