IFALPA総会声明:パラグアイにおける労働環境悪化を憂慮

IFALPAは、LATAMパラグアイ航空のパイロットで構成されるSATパラグアイ(LATAMパラグアイ航空乗員組合)の仲間たちが直面している労働環境の悪化に対して懸念を表明します。パラグアイ政府は、ILO(国際労働機関)の第87及び第88項(労働組合の団結権や団体行動権、団体交渉権等に関連した内容)を批准しています。これらの条約の下では、言論の自由や結社の自由、組合を組織し、団体交渉を行うことが保証されており、パラグアイ政府はこの条約に従うことが期待されています。

こうした抑圧的な労働環境は、積極的な安全文化醸成に対してマイナス要素となります。懲罰的措置を恐れずに報告を行うことで安全文化の醸成に寄与しようとするパイロットの参画は、安全を向上させ、効果的な安全リスク管理の鍵となります。

今般、シンガポールで開催された第76回IFALPA総会において、我々は、全ての航空会社及び航空当局がパイロットの言論の自由、団結権、団体交渉権を尊重するように求めます。また、LATAMパラグアイ航空が言論の自由と結社の自由の権利を行使しようとするパイロットへの脅迫行為を、直ちに中止することを求めます。