IFALPA総会声明:アジア地域における労働環境悪化を憂慮

IFALPAは、アジア諸国で表面化している、パイロットに対する労働環境の悪化に対して懸念を表明します。これらの国々は、ILO(国際労働機関)の第87及び第88項(労働組合の団結権や団体行動権、団体交渉権等に関連した内容)を批准しています。しかしその一方で、一部航空会社ではパイロットや労働組合に対する介入や解雇といった不当労働行為が行われています。

こうした抑圧的な労働環境は、積極的な安全文化醸成に対してマイナス要素となります。懲罰的措置を恐れずに報告を行うことで安全文化の醸成に寄与しようとするパイロットの参画は、安全を向上させ、効果的な安全リスク管理の鍵となります。

今般、シンガポールで開催された第76回IFALPA総会において、我々は、全ての航空会社及び航空当局がパイロットの言論の自由、団結権、団体交渉権を尊重するように求めます。また、これら権利を行使しようとしたために不当解雇された全てのパイロット及び執行部員達が即時復職することを求めます。